心が押しつぶされそうになった5か月間

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もともと四国中央市で口コミの良いエステに行き、岡山でいちご狩りが好きな私がそのブラック企業に中途で採用されたのは3月でした。語学を使った仕事がしたいと思い、海外との取引がある下松市で脱毛サロンを評価する会社に再就職しました。その会社は少人数で小さなビルの1フロアを借りており、千葉県で外構工事に取り組みました。小さな部屋の中に全従業員10数名程が働いていました。労務相談にのってくれる実務担当者はいませんでした。
北本市で新築一戸建てを購入した友人の紹介で離婚専門の弁護士の先生に依頼したことがあるので、法律の専門家がいると安心感があることは知っていました。

表参道のエステが評判の私が違和感を感じたのは初日からです。定時は18時半でしたが、私が初日出勤で会社を出たのが19時半過ぎで1時間の残業をしました。まさか1日目から残業するとは思わなかったのですが、中途採用は即戦力を求められているのでしょうがないことと思いました。

しかし1週間が経つ頃には、会社全体が長時間残業の風習があると気付きました。毎日3時間の残業が連日続き、疲労が蓄積して週に1日でもいいから早く帰りたいと思っても、定時退社を許さないような雰囲気が漂っていました。たまたま話やすかった先輩とお昼を一緒にしたとき、私が入る前の状況を聞いたのですが、頻繁に辞める人がいて人の入れ替わりが激しく、ストレスで男性型脱毛症を発症する人も多いと教えてくださいました。

理由はやはり残業が多く、不眠症を発症し辞めていった人やがんになってオンライン診療を受けていた人もいたとのことです。実際私も連日の疲れがたまり、頻繁にめまいに襲われるようになっていました。自宅もどんどん散らかっていき、ゴミ屋敷の掃除をするプロに片付けをお願いしたくらいです。このままでは体を壊すと思い、入社して数箇月でしたが退職を申し出ました。退職は7月でわずか5か月でしたが、その間にも2人が辞めていき、その年で辞めたのが私で5人目でした。

社長が全てを仕切る会社で、社長が指示したことをすべてやらないと帰ってはいけないと暗黙の了解があり、私と同じ作業をしていた先輩は、何のろのろ仕事しているんだ、終わらせる気あるのかなどと暴言を吐かれていました。そのストレスもあってか、その先輩も私が辞める2か月前に鬱病になり辞めていきました。

残業時間は長かったのですが、残業代は月に3万円と決まっており、残業が多い分時給換算すると1000円を下回り学生のアルバイトよりも低い給料でした。タイムカードがなかったので、何時間残業したという証拠がなく、まさにサービス残業の嵐でした。
ただ単に仕事内容だけしか見ず、よくその会社のことを調べもしないで入社したことを何度も後悔しました。今では職歴に傷を1つ付ける結果になりましたが、精神が壊れる前に辞めてよかったと思っています。

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