なぜ彼女一人が頑張らなければいけないのでしょうか

私は前職で給食の委託会社の総務で勤怠管理や小口現金の管理などの仕事をしておりました。
管理している中の内、一人毎日夜22時頃までタイムカードが打刻されている女性がいました。
その時は遅くまで頑張っていると思ったのですが、数日後に小口現金出勤のためその女性から提出されたレシートの内、日付が変わるような時刻に利用したタクシーのレシートがありました。本人に確認したら実はその時間まで残業していて、22時近くになると上司がタイムカードを勝手に打刻してしまうと言っていました。

 

22時なのは深夜手当が発生し労働基準でも引っかかっるからなのは容易に推測できます。
その人は当時妊娠4か月でもちろん上司の方々も知っている情報です。
彼女は日に日に辛そうで休むことも多くなりましたがその代わりに休日に振り替えとして出勤させられていました。

 

私はその状況を見ていられなくなったので、彼女の直属の上司や総務の上司にも報告し、改善策はないか相談しました。
しかし、どちらの上司からも「あの仕事は彼女しかできる人がいないからしょうがない、妊娠されているのも知っているがタイミングが悪かった」というだけで何も解決されませんでした。確かに彼女業務内容は献立開発の分野での一番難しい急性期の病院の献立を担当し、当時の社内には彼女しかこなせる人はいませんでした。

 

私はその態度や言動にとても腹が立ち、一般の事務員でしたが私にもできそうな献立表の印刷や発送作業など可能な限り手伝い、彼女が1分でも早く帰れるように努めました。

 

今回は私自身が辛い思いをしていた訳ではないですが、同じような悩みがある人は職種問わず話せそうな人には相談してみてください。直接問題が無くなる可能性は低いですが、悩みを共有してくれる人はいますし、何とか軽減してあげたいと思う人は絶対います。加古川にも労務に強い弁護士事務所があります。